PHP 5.3.0 以降、PHP はディレクトリ単位での INI ファイルをサポートするようになりました。 このファイルは、CGI/FastCGI SAPI の場合にのみ処理されます。 この機能は、PECL htscanner 拡張モジュールを置き換えるものです。 Apache モジュールとして PHP を実行している場合は .htaccess ファイルを使えば同じ機能を実現できます。
メイン php.ini ファイルに加えて、PHP が各ディレクトリの INI ファイルをスキャンします。 リクエストされた PHP ファイルがあるディレクトリから始まり、 現在のドキュメントルート ($_SERVER['DOCUMENT_ROOT']) まで順にたどっていきます。PHP ファイルがドキュメントルート配下以外の場所にある場合は、 PHP ファイルがあるディレクトリだけをスキャンします。
.user.ini 形式の INI ファイルがサポートするのは、
モードが PHP_INI_PERDIR
および
PHP_INI_USER
の項目のみです。
新しい INI ディレクティブ user_ini.filename および user_ini.cache_ttl で、ユーザー INI ファイルの使用法を制御します。
user_ini.filename は、PHP が各ディレクトリで探すファイルの名前を設定します。 空文字列を指定した場合は何も探しません。デフォルトは .user.ini です。
user_ini.cache_ttl は、ユーザー INI ファイルの再読込頻度を設定します。 デフォルトは 300 秒 (5 分) です。