(PECL eio >= 0.0.1dev)
eio_open — ファイルを開く
$path
, int $flags
, int $mode
, int $pri
, callable $callback
[, mixed $data
= NULL
] ) : resource
eio_open() は、
path
で指定したファイルをアクセスモード mode
で開きます。
path
開きたいファイルへのパス。
SAPI の種類によっては (PHP-FPM など)、 フルパスで指定しないと失敗します。
flags
EIO_O_* 定数のいずれか、あるいは複数の組み合わせ。
EIO_O_* 定数の意味は、C のヘッダファイル
fnctl.h で定義されている
O_* と同じです。デフォルトは
EIO_O_RDWR
です。
mode
EIO_S_I* 定数のいずれか、あるいは複数の (ビット OR による) 組み合わせ。 この定数の意味は、C のヘッダファイル » sys/stat.h で定義されている S_I* と同じです。 新しくファイルを作るときは必須で、それ以外の場合は無視されます。
pri
リクエストの優先順位。EIO_PRI_DEFAULT
、EIO_PRI_MIN
、EIO_PRI_MAX
あるいは NULL
を指定します。
NULL
を渡した場合、pri
は内部的に
EIO_PRI_DEFAULT
となります。
callback
callback
関数が、リクエスト終了時にコールされます。
この関数のプロトタイプは、
void callback(mixed $data, int $result[, resource $req]);
data
は、リクエストに渡すカスタムデータです。
result
にはリクエスト固有の結果が格納されます。基本的には、対応するシステムコールが返すそのままの値となります。
req
はオプションで指定するリクエストリソースです。 eio_get_last_error() のような関数で使えます。
data
callback
に渡す任意の引数。
eio_open() は、成功した場合に
callback
の result
引数でファイルディスクリプタを返します。
それ以外の場合は、result
は -1
になります。
例1 eio_open() の例
<?php
$temp_filename = "eio-temp-file.tmp";
/* eio_close() が終わったら呼ばれます */
function my_close_cb($data, $result) {
// ゼロが成功を表します
var_dump($result == 0);
@unlink($data);
}
/* eio_open() が終わったら呼ばれます */
function my_file_opened_callback($data, $result) {
// $result にはファイルディスクリプタが含まれるはずです
var_dump($result > 0);
if ($result > 0) {
// ファイルを閉じます
eio_close($result, EIO_PRI_DEFAULT, "my_close_cb", $data);
eio_event_loop();
}
}
// 新しいファイルを読み書きできるように作ります
// オーナー以外は何もできないようにします
eio_open($temp_filename, EIO_O_CREAT | EIO_O_RDWR, EIO_S_IRUSR | EIO_S_IWUSR,
EIO_PRI_DEFAULT, "my_file_opened_callback", $temp_filename);
eio_event_loop();
?>
上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。
bool(true) bool(true)