(PHP 5, PHP 7)
iconv_mime_decode_headers — 複数の MIME ヘッダフィールドを一度にデコードする
$encoded_headers
[, int $mode
= 0
[, string $charset
= ini_get("iconv.internal_encoding")
]] ) : array複数の MIME ヘッダフィールドを一度にデコードします。
encoded_headers
エンコードされたヘッダを表す文字列。
mode
mode
は、iconv_mime_decode_headers()
が不正な形式の MIME ヘッダフィールドに遭遇した場合の
振る舞いを定義します。以下のビットマスクの組み合わせで指定が可能です。
値 | 定数名 | 説明 |
---|---|---|
1 | ICONV_MIME_DECODE_STRICT | 指定すると、ヘッダは » RFC2047 で定義されている標準に完全準拠する形式でデコードされます。 このオプションはデフォルトでは無効になっています。なぜなら、世の中には おかしなメールソフトが多く存在し、それらは規格に従わずに間違った MIME ヘッダを生成するからです。 |
2 | ICONV_MIME_DECODE_CONTINUE_ON_ERROR | 指定すると、iconv_mime_decode_headers() は文法的なエラーを無視し、デコード作業を継続します。 |
charset
オプションの charset
パラメータは、結果の
文字セットを指定します。指定されなかった場合は
iconv.internal_encoding
が用いられます。
成功した場合は連想配列を返します。その中身には
encoded_headers
で指定した
MIME ヘッダフィールドがすべて含まれています。
デコード中にエラーが発生した場合は FALSE
を返します。
連想配列の個々のキーがフィールド名を表し、対応する要素がフィールドの 値を表します。同じ名前のフィールドが複数存在する場合は、 iconv_mime_decode_headers() が自動的に連番つきの 配列をつくり、出現順にその配列に入れられます。
例1 iconv_mime_decode_headers() の例
<?php
$headers_string = <<<EOF
Subject: =?UTF-8?B?UHLDvGZ1bmcgUHLDvGZ1bmc=?=
To: [email protected]
Date: Thu, 1 Jan 1970 00:00:00 +0000
Message-Id: <[email protected]>
Received: from localhost (localhost [127.0.0.1]) by localhost
with SMTP id example for <[email protected]>;
Thu, 1 Jan 1970 00:00:00 +0000 (UTC)
(envelope-from [email protected])
Received: (qmail 0 invoked by uid 65534); 1 Thu 2003 00:00:00 +0000
EOF;
$headers = iconv_mime_decode_headers($headers_string, 0, "ISO-8859-1");
print_r($headers);
?>
上の例の出力は以下となります。
Array ( [Subject] => Pr?ung Pr?ung [To] => [email protected] [Date] => Thu, 1 Jan 1970 00:00:00 +0000 [Message-Id] => <[email protected]> [Received] => Array ( [0] => from localhost (localhost [127.0.0.1]) by localhost with SMTP id example for <[email protected]>; Thu, 1 Jan 1970 00:00:00 +0000 (UTC) (envelope-from [email protected]) [1] => (qmail 0 invoked by uid 65534); 1 Thu 2003 00:00:00 +0000 ) )