(PHP 7 >= 7.1.0)
session_gc — セッションデータのガベージコレクションを実行する
session_gc() は、セッションデータの GC (ガベージコレクション) を実行するために使用されます。PHPは、デフォルトで確率ベースのセッション GC を行います。
確率ベースの GC は多少は機能しますが、いくつかの問題があります。 1) トラフィックが少ないサイトのセッションデータは、優先期間内に削除されないことがあります。 2) トラフィックの多いサイトでは、GC が頻繁になる可能性があります。 3) ユーザーの要求の際に GC が実行され、ユーザーは GC 遅延を感じます。
そのため、例えば UNIX 系のシステムでは「cron」を使用して、 本稼動システムに対して定期的に GC を実行することをお勧めします。 session.gc_probability を 0 に設定して、 確率ベースのGCを無効にしてください。
session_gc() は、
成功時には削除されたセッションデータの数、
失敗時には FALSE
を返します。
古いセーブハンドラは、削除されたセッションデータの数を返さず、成功/失敗フラグのみを返します。 この場合、実際に削除されたデータにかかわらず、削除されたセッションデータの数は 1 になります。
例1 cron のようなタスクマネージャでの session_gc() の例
<?php
// 注 : このスクリプトは、Web サーバープロセスと同じユーザーで実行される必要があります。
// セッションデータストレージアクセスを初期化するには、アクティブセッションが必要です。
session_start();
// 直ちに GC を実行します
session_gc();
// session_gc() によって作成されたセッション ID をクリーンアップします
session_destroy();
?>
例2 ユーザーがアクセス可能なスクリプトでの session_gc() の例
<?php
// 注 : session_gc() は、タスクマネージャスクリプトで使用することをお勧めしますが、次のように使用できます。
// 最後の GC 時間チェックに使用
$gc_time = '/tmp/php_session_last_gc';
$gc_period = 1800;
session_start();
// GC 期限が経過したときにのみ GC を実行します。
// つまり、リクエストのたびに session_gc() をコールすることはリソースの無駄です。
if (file_exists($gc_time)) {
if (filemtime($gc_time) < time() - $gc_period) {
session_gc();
touch($gc_time);
}
} else {
touch($gc_time);
}
?>