PECL 拡張モジュールを PHP に静的に組み込む

PECL 拡張モジュールを PHP に静的に組み込みたいと思うこともあるでしょう。 そのためには、拡張モジュールのソースを /your/phpsrcdir/ext/ ディレクトリに置き、PHP にその設定スクリプトを生成させる必要があります。

$ cd /your/phpsrcdir/ext
$ pecl download extname
$ gzip -d < extname.tgz | tar -xvf -
$ mv extname-x.x.x extname

上記を行うと、以下のディレクトリが作成されます。


/your/phpsrcdir/ext/extname

これ以降、PHP に configure スクリプトを再実行させ、通常通りに PHP をビルドします。


$ cd /your/phpsrcdir
$ rm configure
$ ./buildconf --force
$ ./configure --help
$ ./configure --with-extname --enable-someotherext --with-foobar
$ make
$ make install

注意: 'buildconf' スクリプトを実行するためには、autoconf 2.13 と automake 1.4+ が必要です (新しいバージョンの autoconf では動作するかも知れませんが、 サポートされていません)。

拡張モジュールによって、--enable-extname もしくは --with-extname オプションを指定します。 外部ライブラリを使用しない拡張モジュールについては、 --enable が使われるのが一般的です。 buildconf の後で、以下を行うと確認できます。


$ ./configure --help | grep extname