(PHP 4, PHP 5, PHP 7)
sort — 配列をソートする
&$array
[, int $sort_flags
= SORT_REGULAR
] ) : boolこの関数は配列をソートします。この関数が正常に終了すると、 各要素が小さい順に並び変わった状態になります。
注意:
比較結果が等しくなる二つの要素があった場合、ソートした配列におけるそれらの並び順は不定となります。
array
入力の配列。
sort_flags
オプションの 2 番目のパラメータ sort_flags
は、以下の値によりソートの動作を修正するために使用することが可能です。
ソート型のフラグ:
SORT_REGULAR
- 通常通りに項目を比較
(型は変更しません)
SORT_NUMERIC
- 数値的に項目を比較
SORT_STRING
- 文字列として項目を比較
SORT_LOCALE_STRING
- は、現在のロケールに基づいて比較します。
比較に使うロケールは、setlocale() で変更できます。
SORT_NATURAL
- 要素の比較を文字列として行い、
natsort() と同様の「自然順」で比較します。
SORT_FLAG_CASE
-
SORT_STRING
や
SORT_NATURAL
と (ビット OR で) 組み合わせて使い、
文字列のソートで大文字小文字を区別しないようにします。
成功した場合に TRUE
を、失敗した場合に FALSE
を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.4.0 |
sort_flags に
SORT_NATURAL と
SORT_FLAG_CASE が使えるようになりました。
|
5.0.2 |
SORT_LOCALE_STRING が追加されました。
|
例1 sort() の例
<?php
$fruits = array("lemon", "orange", "banana", "apple");
sort($fruits);
foreach ($fruits as $key => $val) {
echo "fruits[" . $key . "] = " . $val . "\n";
}
?>
上の例の出力は以下となります。
fruits[0] = apple fruits[1] = banana fruits[2] = lemon fruits[3] = orange
fruits はアルファベットの昇順にソートされました。
例2 sort() で、大文字小文字を区別せずに自然順での並べ替えを行う例
<?php
$fruits = array(
"Orange1", "orange2", "Orange3", "orange20"
);
sort($fruits, SORT_NATURAL | SORT_FLAG_CASE);
foreach ($fruits as $key => $val) {
echo "fruits[" . $key . "] = " . $val . "\n";
}
?>
上の例の出力は以下となります。
fruits[0] = Orange1 fruits[1] = orange2 fruits[2] = Orange3 fruits[3] = orange20
fruits が natcasesort() と同じようにソートされました。
注意: この関数は、
array
パラメータの要素に対して新しいキーを割り当てます。 その際、単純にキーを並べ替える代わりに、 すでに割り当てられている既存のキーを削除してしまいます。
注意: PHP の大半のソート関数と同様、sort() は » Quicksort でそれを実装しています。 ピボットは、既にソート済みの部分に対して時間的に最適なところを選択します。 しかしこれはあくまでも内部の実装の話なので、これに依存したコードを書いてはいけません。
複数の型が混在する配列をソートする場合には、注意してください。 sort() が予測不可能な結果を出力することがあります。